フラッシュライトとスタンガンという2つの機能を持つ道具として... ▼続きを見るフラッシュライトとスタンガンという2つの機能を持つ道具としての評価としては、どちらの目的でも初めて購入するものとしては適しているのではないでしょうか。
しかしこういった、複数の機能を持ついわゆるマルチツール(例えば十徳ナイフなど)の宿命とでもいうべきか、それぞれ専門というか専用の道具(スタンガンならスタンガン、フラッシュライトならフラッシュライト)と比較すると、それぞれの性能はどうしても劣ります。
フラッシュライトとしてはスイッチの操作等の仕様上、タクティカル的に使うには使いにくいです(ライトを点けたい時にすぐ点け、消したい時にすぐ消せる、すぐストロボに切り替える等の操作は難しい)。ただし懐中電灯としては十分です。
スタンガンとしても同様で、ライトと連動しているため、スパークさせていない間は常にライトが点いている、スタンガンのスイッチもライトのスイッチも小さく、それぞれのスイッチの位置が近いため、操作を誤る可能性があります。ただこちらも最初からスタンガンとしてだけ使うつもりなら及第点の性能ではあると思います。
ここからが本題
とはいえ、やはり一番気になるスタンガンの威力はというと、自分の体で試したところ、部屋着の上から太腿に当ててみたのですが1秒足らずで刺されるような焼かれるような激痛と筋肉への激しい痺れが走り、一般的に効果的と言われる3から5秒はとても耐えられそうにありませんでした。
他に試された方達の中には「これくらいなら耐えられる」などと仰る方もいますが、「喰らう前提の覚悟で安全な部位に一瞬だけ試した」感想でしょうし、衣服や皮下脂肪が厚ければよりダメージは少ないかもしれません(ちなみに私は体脂肪率9〜10%です)。不意に胸部や首や頭部、顔面などに3秒ほども喰らえば戦意喪失、そうでなくとも数秒の行動不能は免れないと思いますので、相手を撃退しようとせず、その隙に逃げるのが賢明です。
なおスタンガンの使用方として常々言われていますが、スパークで威嚇して相手の戦意を削ぎ追い払う、もしくは相手がその時点で戦意を喪失した隙に自分が逃げることが基本で、実際に当てるのは威嚇を意に介さず相手に接近された場合です。
基本的に相手と接触する距離に入らないに越したことはありません。再三ですが逃げる隙を作るためのものです。
商品についてに話を戻します。
価格、性能、サイズ、デザインなど総合的に考えると初めてスタンガン、フラッシュライトを購入するには最適かと思います。
前述のとおり、スタンガンならスタンガン、フラッシュライトならフラッシュライトでより性能の高いものがありますので、この商品を参考にしてより目的に合ったものを探すのも良いかと思います。
ただ元も子もないことを言うと、それらを持たずに済むことが一番いいですがね。 ▲閉じる |